適応障害で休んだ時に読んだ本① あきらめると、うまくいく/藤野智哉

学習

 こんにちは、ゆゆゆいです。

 このブログに足を運んでいただき、ありがとうございます。

 みなさんは、自分の良くないところを直そうとして、本を読んだことはありませんか?                     
 私は2021年の7月に適応障害と診断され、仕事を8ヶ月間休職しました。この休んでいた間、「自分はこの状態から治るのだろうか」「仕事を続けるのか辞めるにしても、社会復帰はできるのだろうか」「再発しないだろうか」と不安になることがたくさんありました。

 その時、YouTubeのおすすめ動画に上がっていた「本を紹介する動画」を見て、「何か不安を解消してくれる本はないか」と考え、本屋に毎週通うようになりました。
 最初は本のタイトルだけ見て衝動買いして、「こんなの今の俺には無理だわ」と逆に不安が増して落ち込むことが何度もありました。
 これについては、過去の記事「適応障害による休職体験記③ 自己啓発本はかえって毒」に書きましたので、よかったら読んでみてください。

 こうした失敗経験を経て、その中から自分の不安感が減った本をこれから紹介します。
 「これ1冊で大きく変わった」というよりも、今後紹介していく数冊の本を読んで、少しずつ自分の中で、考え方が変わっていきました。自分の人生観をいきなり変えるような1冊はおそらく滅多にありません。
 ですが、自分の不安のもとになっていた考え方を少しずつ良い方向に変えてくれた本なので、皆さんの何か変わるきっかけになれたら嬉しいです。

このブログでは、平凡なサラリーマンの私、ゆゆゆいが適応障害を通して、自分の人生において大切なこと、価値観を見つけ、自分の実体験から少しでも人生の考え方の参考になってほしいと思い、発信しています。

 今回紹介したい本は、精神科医の藤野智哉さんが書かれた「あきらめると、うまくいく 精神科医が伝えるポジティブにゆる〜く生きる方法」です。

 この本は、まさにやる気が出ない、気力が湧かなくてビジネス書を読んで挫折していた時に見つけた本です。
「面倒くさいが治る」「すぐやる人の特徴」みたいなタイトルの本を読んで、逆に重荷に感じて辛くなって挫折して、「もう立ち上がれないかも」と思っていた時に、本屋でこの本に出会いました。

 まず、タイトルに惹かれました。第一印象は「あきらめていいの?」でした 笑

 この本では度々「あきらめることは、悪いことではない」ということと、「自分を生きづらくさせているものは、案外自分自身の思い込み」だということが語られています。

 「あきらめる」という言葉は、何か「逃げること」みたいなネガティブなイメージと捉えてしまいがちです。しかし、この本の文中にもありますが、仏教では「あきらめる」と「明らかにする」は同じ語源だそうで、私は「あきらめる」とは「出来ないことを明らかにする」という意味なのかなと思いました。
 本では、出来ないことを「出来ない」と知ることはとても大事だとありました。自分たちは、幼い時から他人と比較されて育ってきました。一人一人に得手不得手があることを知らない歳から、学力や運動能力を比べられてきました。
自分では意識しようとしなくても、親や先生、大人から「どうして周りの子と同じように出来ないんだ?」と言われた人もいるのではないでしょうか?
 自分はまさにこれでした。小学生の頃、自分は泳ぐことが苦手で、クラスメイトがプールで先生の指示に従って泳いでいる傍で、一人ビーチサイドでうつ伏せになってクロールを泳ぐ時の手と足の動きを練習させられることがあり、恥ずかしくて仕方なかったことがありました。
 また、授業で手を挙げて発言するのが苦手で、先生に「発言するまで椅子に座るな」と言われて授業中最後まで立たされて、クラスメイトから冷ややかな目で見られているのではと思って泣いたこともありました。今でもトラウマです。
 こうなると、他人と比較する生き方が当たり前になり、自分が他人に劣っていると感じると、自然と強烈に「なんで自分には出来ないんだ?」と自分を責めるようになっていました。
 
 でも、みんな生まれも育ちも違うのに、出来ることが全く同じになるわけがありません。それに、弱みにばかり目がいきがちになりますが、自分にしか出来ないことだってあるわけです。弱みもあれば強みもあって、弱みがあるから強みが引き立つこともあると思います。弱みはあっていいんだと思います。現代最強マーケターと言われる森岡毅氏も番組内で「弱みが強みになることはない」と言っていました。大事なのは、他人と比較してしまう自分がいることを冷静に理解し、出来ないことに目を向け続けるのではなく、出来ることを見つけて、それを伸ばすことに目を向けることだと考えるようになりました。

 また、「他人は苦なく出来て自分には出来ないことがあるのはおかしい」「出来ないことが変だと思われたくない」「出来ないことは出来るようにしないといけない」といった思い込みが自分を生きづらくさせていることにも気づきました。他人と比較して生きてきたことで、他人が出来ることが基準になってしまいがちになっていました。「評価されたい」「相手が望んでいることは何か」こういうことを無意識に考えていることで、自分を蔑ろにしてしまい、生きやすい自分からズレた行動をとり、苦しくなってしまうことが多かった気がします。
 どうしても他人からは良く見られたいという欲は、誰しもあると思います。でも、その人たちと一生関わっていかないといけないわけじゃないし、嫌なら離れることだって出来るし、そもそも誰の人生なのって考えるようになったら、自分はどうしたい?という他人軸ではなく自分軸で考えられるようになりました。

 以上、自分の実体験を交えながら「あきらめると、うまくいく 精神科医が伝えるポジティブにゆる〜く生きる方法」の感想と紹介でした。この本から自分が伝えたいことは、出来ないことがあったっていいということです!
 個性だの強みだのを伸ばせと言うくせに、弱みはあっちゃ行けないんですか?そんなのおかしいと思います。

 弱みは恥じることではなく、受け入れること。そして「誰かが」ではなく「自分は」どうかを考える。もっと自分を考えの中心に置いていいんだと思えるきっかけになりました。

 この本では、「自分を愛す20のコツ」ということで、いろんな考え方や具体的な実践方法がわかりやすく書いてあります。全部を実践するというより、気軽に始められそうなものや、自分の考え方の特徴、傾向に合わせて、掻い摘んでやってみると良いかと思います。ぜひ読んでみてください。

 これからも、自分の経験から皆さんの役に立てそうだなと思う内容を発信していきたいと思います。 今日もありがとうございました。

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